特別支援教育コーディネーター

週末に受けた大学の講義の中で、教授が

「各学校にいる特別支援教育コーディネーターは、

担任が兼務するのではなく、教頭など、担任以外がやるのがよいと思う」と

おっしゃっていました。


運営や予算など、学校にも事情があるのは理解していますが

わたしも教授に賛成です。


なぜ支援級の担任以外がやるほうがよいのか

理由はいくつかありますが、

わたしが思う理由のひとつに

「その担任の受け持つクラスの児童とその児童の保護者の立場が弱くなり、将来に影響する場合がある」

があります。


学校は教育の場なので、評価がつきまといます。

こどもの成長につまづきがあると

基本的に、学校から受ける評価は厳しいものになります。


なので、もちろん色々なケースはありますが

担任と保護者の関係が良好で維持し続ける方が少ないと感じます。


私の経験の含めた話ですが、

担任から連絡帳に「今日も○○ができませんでした」と

転校を促す文言と一緒に書き続けられることは、よくあります。

精神的に結構きます。


これを学校の別の先生に相談してみても

学校全体の特別支援教育を統括しているのが担任で

それを任命しているのが校長なので、

一時、小康状態になるだけで、しばらくしたら同じループに戻ります。


このために、

不登校になったこども、

転校したこども、

来年度転校するこどもが

わたしの周りで何人かいます。


閉塞感。


担任は、将来のことを深くは考えていません。

それも、仕事として仕方のない部分かと理解はします。

そのとき「就学指導」の名の元に転校させれば先生の中で成功となり

校長からの評価も〇となるのでしょう。


「障がいをもつ人の7割が18歳以降自宅で過ごすことになる」との

厚労省の統計が示しているように

それでも地元で暮らさざるを得ない子は

そこから地域との接点をほぼ失った、孤の状態になります。


児童クラブなどに入ればとの声もよく聞かれますが

児童クラブは、校区を元に町内で割り振られているので

役員になると、自分のこどもの通う学校ではなく

地元小学校の行事の係が割り振られます。

そのため、校区外の学校に通っている子どもで入会している子は

私の地域ではいません。

私も、もし地域の学校に通わせないのであれば

児童クラブは入会しないと思います。


地域のあれこれは、校区で割り振られていることが大半です。


「誰でも地域で暮らせるよう包括的な連携を取ってゆかなければいけない」と

厚労省が「わがごと丸ごと地域共生」を立ち上げました。


障がい者の面から、この事業がうまくゆくかのキーワードは

地域の小学校の在り方が重要になると思っています。


地域との関係を築きやすい、子どもが小さいうちに

小さな孤がスタートしてしまう。


学齢期の小さな亀裂が、いずれ大きくなって

親亡き後や、8050問題として、

障がいをもつ人とその両親につきつけられます。


共生は一昼夜で築けるものではないので

まずは一歩ずつ、孤の要因を減らす努力をする。


その観点からも、小さな一歩のひとつ

「担任と特別支援教育コーディネーターは別が良い」と

私は考えています。

with life.kyousei.

ユニバーサルデザイン

0コメント

  • 1000 / 1000