「生きてるだけでみんな可愛い」
先週、仲良くしていたお母さんが亡くなりました。
あまりに急で、まだ心が追いついていません。
まだそこまで親しくなかったときに
わたしの知らないところで、学校の担任の先生に
「子どもたち同士で仲良くさせたいから
先生はあまり介入しないで、子ども同士で積極的に関わらせてあげてほしい」
と言ってくれていたそうです。
半年ほどたってから知って、ただただ感謝しかありませんでした。
そのお母さんは、いつもいつも明るい笑顔で
「生きてるってだけですごいことなんだよ。
うちの子もけいすけ君も生きててくれればこそ
こうやって会えてるわけだから。
命の前には、どんなことも小さいの。
みんなもうちの子も可愛い!」
そう言ってくれていました。
どれだけ励まされてきたか分かりません。
放課後デイサービスでも働いていて
他の障がいを持つ子どもたちにも
とても積極的に関わってくれていました。
デイサービスを利用している子が、
そのお母さんの顔がマスクで見えなくて不安そうなときは
「わたしだよ。だいじょうぶだよ」と
何度も、マスクをずらして顔を見せてくれていました。
デイに子どもを迎えにきたお母さんたちにも
「今日は〇〇ができていましたよ」
「本当に可愛い」
いつも前向きで明るい声かけをしてくれていて、
「心が救われた」と言っているお母さんが何人もいました。
訃報を聞く2日前にも
発達障がいのこどもを持つお母さん同士で
公園でこどもたちを遊ばせていたときに、
「あのお母さんがいてくれるから前向きになれる。
わたしもあんな風に笑顔で
『みんなもうちの子も可愛い!』って言えるようになりたい」
って話をしていたところでした。
これからみんなで、もっと仲良くなれそうだった矢先のことに
気持ちがまるで、ついていけなくて
ただただもう一度会いたい。
これからは、彼女がかけてくれ続けた優しい言葉を
わたしが掛けられるようになりたい。
彼女にたくさん優しさをもらった分、
これからは、わたしが
彼女の子どもに返していきたいです。
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