地域共生取り組み:プロジェクト役員会議

障害を持つ子の将来を不安に感じて、成人してから入所できる施設や就労を探してみても、どこも定員でいっぱいだったり、入所できる要件が「昼食と夕食のみ有り。それ以外は自分ですべてできること」など、中度以上の障害を持つ人には厳しかったりして、入所できるめどが立たない・・。

これが現実です。


内閣府が「障害を持つ人の7割が18歳以降自宅で暮らすことになる」との統計を出しています。


更に、内閣府は「2040年、日本人の半分は【障害者】または【高齢者】もしくは【障害者で高齢者】になる」と試算を出しています。


なので、これからは更に入所は厳しくなり、ほとんどの人が地域で暮らすことになります。

地域で生きてゆくことを視野に入れても「何をしたらいいんだろう・・」

そこでストップしてしまいます。
「まずは何をしたらよいか、きっかけが分からない」そのようなときに、
わたしの経験談でよければ、ぜひ参考のひとつにしてみてください。



【目次】

・子どもの通う小学校区で地域共生活動中。
・地域共生プロジェクト会議では、活動報告および企画の打ち合わせ。

・学校や地域全体に福祉の充実を。



・子どもの通う小学校区で地域共生活動中。

わたしの下の子は、現在小学4年生です。

自閉症と知的障害があり、地元小学校の支援級に通っていて、その縁で、校区で地域共生活動をしています。


・地域共生プロジェクト会議では、活動報告および企画の打ち合わせ。

必要に応じて、地域共生プロジェクト会議を開いています。

役員メンバーは、企画などによって変わることもありますが、

自治振興会会長、社会福祉協議会会長と副会長、民生委員会長、

日赤奉仕団部長、市議、with life.kyousei.代表です。

会議の主な内容は【with life.kyousei.の活動報告および企画提案】、【社会福祉協議会からイベント提案】で、それに対して、地域の方々から意見やアドバイスをいただく形です。

忌憚ない意見を言っていただけることで、障害児を持つ保護者である私とはまた違った目線を知ることができて勉強になります。


・学校や地域全体に福祉の充実を。

地域で行うイベントは様々な人が動きいろんな出逢いが生まれ、とても大切ですが、その前段階の会議はさらに重要です。

福祉の充実した地域を目指す際に、重要となるのが【周囲の理解】です。

例えば「保育園やデイサービスなどを建てたい」

「だれでもいつでも集えるように公民館を日常的に開放したい」と思っても、

地域住民から厳しい反対が挙がると難しくなります。

そのリスクを軽減するには、網目のように細やかな繋がりを日常的に地域全体と保ち

「何かあるときは対話をできる環境を作っておく」ことと

「お互いを理解し合える環境」が大切になります。

網目のように細やかな繋がりを持つには、個人では限界があり、やはり地域で長年実績を積み重ねていらっしゃる方々のネットワーク力はとても大きいです。


なので、まずは役員の方々と対話を重ねて相互理解を図ることが、地域で共生活動を行い福祉の充実を目指す第一歩に繋がります。

その大切な一歩が、地域共生プロジェクト役員会議の役割です。


これらを積み重ねてゆくことで、私たちのこどもが成人した後や、私たちが高齢になったときに今より少しでも暮らしやすい、共生と福祉の充実した町になっているのではないかと思います。




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