起業手伝い:ハンドメイド作品の販売方法

インターネットで出店したい友人の出店準備の手伝いをしています。
友人は、15年ほど前から、ハワイアンキルトを製作して実店舗販売しています。
コロナで生活スタイルが変化したために、既存の販売スタイルをやめて、新しい道を模索したいそうです。
ハンドメイド作品を販売するには、大きく分けて、4種類の方法があります。


・自店舗販売

・イベント開催

・委託販売

・ネット販売


・イベント開催は、ハンドメイドを生業としている人同士で集まってイベントを開くスタイルです。建物内でも開催しますが、許可を取って公園の一角を利用してフード移動販売車なども呼ぶと、より集客が広がります。

メリットは、他のハンドメイド作品を目的に来たお客さんに、こちらの作品も知ってもらえるチャンスができることです。

デメリットは、取りまとめのできる人が必要なこと、周知方法を確立できていないと人集めがむずかしく、準備から片付けまでの労力と対価が見合わなくなり、次に続かなくなる。


・委託販売は、レンタルスペースを借りて商品を置かせてもらうのが主になります。

よくあるのは、道の駅やサテライトショップの棚の一角などです。

それぞれの場所によって出品料が違いますが、よくあるのは「商品が売れたら30%を手数料として徴収」です。

メリットは、商品を置かせてもらうだけで良いことと、地元の人だけでなく観光客にも手にしてもらう機会があることです。

デメリットは、商品を置かせてもらえる棚は、店のメイン棚の裏側などになることが多いため、目立ちにくくなります。万引きされても補償は無いため、高額商品を置きにくくなります。


・ネット販売は、「メルカリやラクマなどのフリマアプリ」「ミンネのようなハンドメイド専門マーケット」「amazonや楽天」に分かれます。


「メルカリ」は、匿名性を確保できて、すぐに販売することができます。販売したポイントで商品を購入することもできるため、メルカリを利用する人に便利です。デメリットは、購入者や質問者とのやり取りが多くなりやすいため、そちらの時間まで考慮して製作と作業時間を見ておかないと、労力と対価が見合わないことになります。


「ミンネ」も、メリットとデメリットは、ほぼメルカリと同じです。

やり取りが多くなるため、比較的安価な商品を出品した場合、商品が売れるほどやり取り時間も増えて、対価と時間が見合わなくなって、続かなくなります。


「amazon」のメリットは、購入意欲の高いお客さんが集まるため、販売しやすいです。amazonはお客さんによって販売価格や発送時期、ポイントの表示が変わります。とくに、年に一度の感謝祭には「1,000円以下の物を購入しても、ポイント還元1000円」になるなど思い切ったセールを打ち出してくれます。

デメリットは、規定が超厳しいことです。出店できる形として「普通の販売」と「プライム販売」があって、プライム販売の方が断然売れるのですが、規定が厳しくて、毎回チェックされていて少しでも要件を満たさないと、即、プライム販売ができなくなることです。


わたしが出店しているのは、「大口出店・プライム販売」なのですが、プライムを維持し続けて、何度「もう無理・・」と思ったか分かりません。

いくつか厳しい要件があって、お店評価と商品評価が平均で高水準を保っていないといけない。お店側都合の注文キャンセルをしたらアウト。

14時まで入った注文は、必ず当日発送。発送遅滞理由が災害でも関係なし。発送が遅れる場合、事情を説明すると聞いてはもらえますが「規定によりプライムから外れます」のみです。このような場合は、たとえ宅配便営業所から発送されなくても、営業所で集荷受付をしてもらわないといけません。それが発送証明となります。


いちばんひどかったのは、今年1月に災害級のとんでもない大雪が降った日があったのですが、注文停止する前に注文が入ってしまい、到底営業所に行ける状態ではなかったため、amazonに事情を説明したのですが、無理に発送しろとは言われませんでしたが、ただ「規定によりプライムから外れます」のみでした。

意を決して、5分で着くところを1時間かけて、発送に行きました。


あのときは、さすがにつらかったですが、やはり仕事として出店している私としては、amazonが一番メリットを感じられます。仕事として一本立ちを考えるならば、amazonだと思います。


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