昨年末に講演会を開催しました②
昨年末に、地域共生講演会を開催しました。
タイトルは「身近な暮らしの中から地域共生を見つけよう」にしました。
今回は、ちょっと熱く語ります。いや、語らせてください。
講演会の概要は、下記の通りです。
■概要
2040年の日本予測データ(内閣府および総務省)が出されています。
「日本の人口の半分が『障害者』または『高齢者』もしくは『障害者で高齢者』となる」
「現在の半分の公務員で行政を行わなければいけない」などなど。
これらのデータから「これから先の日本は、高齢者になっても、障害を持っていても、手厚い支援を受けることは難しくなり、なるべく自立して、地域で暮らしていかないといけない」ということが分かります。
これからは、「地域で生きる」ことが重要になります。まずは障害を持つ子どもの地域での暮らしをきっかけにして「地域で生きること」を考え、そこからテーマである「身近な暮らしの中から地域共生を見つけよう」に繋げていけたらと思います。
■地域共生とは
制度・分野ごとの「縦割り」や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて繋がることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を指しています。(厚生労働省HPより引用)
地域共生講演会のときではありませんが、
支援学校を卒業した息子さんを持つお母さんが、
「息子が支援学校に通っていたとき、先生と相談を重ねて『本人の適性を考えて、この技術を身につけましょう!がんばりましょう!』と背中を押され、親子ともに一生懸命、何年も訓練してがんばりました。しかし卒業後、技術を生かせる就労先はなく、毎日親子で自宅にいるだけです。息子は話すことができませんが、自宅でじっと座っている背中を見ていると『ぼくはここにいるんだ!卒業後のために、何年も一生懸命がんばってきたんだよ!』と言っているように思えて、泣けてきます。支援学校で一生懸命がんばったはずの思い出が、今では逆に、つらくて苦しいです。遠方の支援学校に通っていたため、地域とも関わることがほとんどないまま暮らしてきたので、地域で息子の存在が知られていません」と、泣きながらみなさんの前で訴えていました。
私も、他人事ではありません。
学校経営に目を向けて考えてみると、
通常級のこどもには、1人につき年間100万円
支援級のこどもには、1人につき年間300万円
支援学校のこどもには、1人につき年間1000万円
の費用がかけられています。
とくに支援学校は、小学部から高等部までを合算すると1億2千万円も予算があるのですが、ここまで掛けても、結局、成人になってからは、自宅で、親と限界が来るまで暮らすしかないのが現状です。
障害があるので、自立はむずかしく、親と共に自宅で暮らすことは仕方のない部分があると思います。子どもはずっと親といるのがしんどいと感じることもあるかもしれませんが、親としては、子どもとずっと暮らせることに、嬉しさと楽しさを感じる部分もあります。
ただそれは、親である自分が健康で気力がある間は、、、の前置きがあった上でになります。
同じ境遇の親御さんも「自分のほうが手助けが必要になったら」「自分が亡くなって子どもだけが残されたとき」を考えて、戸惑っています。
ほとんどの人が本当に困るのは「親が高齢になり、子どもが中年になったとき」です。
ということは、未来に必ず訪れる困りごとのために、今から何ができるのか、逆算して積み重ねる必要があります。
今の学校のありかたや社会システムでは、更に高齢化が進むこれからの時代にますます合わなくなっていくことが予測されます。
じゃあ、どうしたらいいだろう。
そこをあれこれ考えて、とりあえず今自分ができることを実践している。それが、この地域共生講演会です。
なのでわたし、地域共生講演会に、むちゃくちゃ本気です。
どのような地域共生講演会なのか、また、続きを書かせてください。
ペコリンコ<(_ _*)>
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