10年の変化は確実に違う。
「大学とかで習うような知識を身につけても、日常の育児では役に立たない気がしない?わたしも障害児を育てた経験を生かして福祉系の仕事に就きたかったけれど、今の時代は資格が必須なんだよね。いろいろ調べてみたけれど、どの資格も学費と勉強の手間が大変だし、それに見合う資格か分からなくなって、結局あきらめたー」
同じく障害児を育てるお母さんの言葉です。
学費は、大学2年間の講義代+教科書+その他で、おおよそ60~70万。
コロナで全てオンラインになりましたが、もし対面講義があったら、旅費等でさらに20~30万かかったと思います。コロナ禍に助けられました(安堵のため息。笑)
実習時間も180時間と長く、おおよそ1~2か月かかります。
試験の範囲も広くて、正直なところ、私も迷いはありました。
ですが、数年前に、成人した障害のある子どもを持つ親の言葉を聞いてから、ずっと胸にわだかまりがあったんです。
「子どもにいくらお金を残しても、子どものために使われなければ、他の人に使われちゃったら意味がないよね」
本当にその通りです。
将来を考えて、がんばって子どもにお金を残しても、自分で考えて使うことのできないわが子。障害児を持つ親の弱みのひとつです。
それならば、がんばって少しでもお金を残すのではなくて、少しでも子どもと周囲の困りごとを減らせるようにしたい。そう思いました。
「地域や福祉とのつながり」と「暮らし」を整えることができたら、本人も周囲の人も負担が減るかな、多少のことはあってもまあまあなんとか暮らしていけるかなって考えています。
社会福祉士の資格は、障害も児童も高齢もどの分野の福祉施設でも生かすことができるので18歳のラインにとらわれることがなく、自分自身で福祉分野の何かを経営したいときも生かせます。
現在、社会福祉協議会で働く場合も、社会福祉士資格が必須条件になっているところが多いです。
社会福祉協議会は「日常生活自立支援事業」という、
「判断能力や日常生活に不安がある高齢者や知的障害者、精神障害のある人が、福祉サービスの利用手続きや預貯金の出し入れ、公共料金の支払いを支援してくれる制度」を行っています。
その社会福祉士の資格取得要件が「福祉科目の単位取得」と「相談援助実習」です。
わが子が生涯ずっと関わっていく福祉分野で必要とされる資格。
子どもがまだ小さくて、私も余力のあるうちにお金と時間を投資するつもりでなんとかがんばりたい。
私も、数年後この将来への投資がどうなってるのかな‥と思うときもありますが、
日々はグラジュアルで1~2年単位の変化はわかりにくくても、10年単位の変化は目に見えて大きい。投資した10年後は、しなかったのと違う世界がきっとある。
星槎大学教授の言葉も、心に響いています。
「これから先、迷ったときは『できるかできないか』ではなく『やるかやらないか』で判断しなさい」
これらの思いや言葉を胸に留めて、引き続きがんばります!!(*^_^*)
0コメント